会長所信
平成22年度 会長 石倉健治
「こけたら立ちなはれ」
昨年は、1月にアメリカのバラク・H・オバマ氏が「CHANGE」を合言葉に大統領に就任し、9月には日本で「政権交代」を旗印に民主党の鳩山首相が誕生するなど、国民が大きな変化を求めた一年でした。そして一昨年来の世界同時不況の中、政治主導による社会的、経済的混迷からの脱却を期待したのですが、国内に於いては、デフレ傾向が加速するなど明るさは未だ見えません。身近な経済活動の中でもグローバル化がますます進み、地域と世界の垣根が無くなっていく中で、地元事業所を経営される皆様は、今後の進路を模索しその発展に日々努力を重ね、苦心されておられることと存じます。
そんな中で38年目を迎えた本年は、「ほくと鵬信会」の目的を再認識し、会員同士の親睦をさらに深め、またお互いに研讃を積む中で各事業所の発展にも寄与できることは勿論、日々頑張っておられる所属会員皆様のご苦労が少しでも癒されるオアシスのような会になることを、会員皆様と共に諦めずに目指し続けたいと考えます。
パナソニック株式会社の創業者、松下幸之助氏の言葉に「こけたら立ちなはれ」と言うものがあります。「こけたら立たなあかんねん。赤ん坊でも、こけっぱなしではおらへん。すぐ立ち上がるやないか。」私は、同氏のこの言葉が大好きで、困難に直面した時にこの言葉を思い出すと、心が少し軽くなり前向きになり元気付けられます。こける事を繰り返してしまうことが多いのが人生だと思いますが、立てば僅か一歩ずつでも前進していけることは間違いないように考えます。
会員の皆様も仕事やプライベートなど様々な場面で、失敗したり、困難に直面して悩まれることも当然多いと思います。また、このほくと鵬信会の活動に於いてさえ、色んな問題にぶつかることもあろうかと存じます。そんな苦境の時に、実際立ち上がるのは自分自身の意思と力ですが、そんな場面でこそ、お互いの年齢や立場を超えて気軽に一言、声を掛け合えたなら、また、自身が心の中で「こけたら立ちなはれ」と思えたなら、少しは気楽にチャレンジし続けることが、出来るのではないでしょうか?
「成功するまで続けて成功」とは同氏の言葉です。失敗したところでやめてしまうから失敗になる。誰もが分かっていることですが、実践は非常に困難です。ですがどんな失敗も「こけたんなら立とうやないか」と気楽に思えれば、あと一回くらいは立ち上がってチャレンジしてもええかなと思いませんか?お互いそんな風に思える前向きな「ほくと鵬信会」にしていきましょう。
そして厳しい経済情勢の中ではありますが、会員皆様の各事業所が今後も堅実に経営され、お互いに笑って話せる楽しい会であり続けることこそが重要だと考えております。そのためにも、一年間、第38代会長として精一杯務めさせていただきます。そして、より一層の充実した活動をより多くの会員様と共に、実施していきたいと切に希望しますので、会員皆様の発意と参加、そして実行を心からお願い申し上げます。
◆基本方針
1. 本会の目的を再度意識し、目的に沿った堅実な運営
2. 例会および事業での会員のためになるアイデアの実現
3. 会員拡大と、新入会員の例会および事業への参加促進
4. 地域活動への積極的支援
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